本より
「ありがとう」と「ごめんなさい」
子どもが言葉を使い始める頃、私は「ありがとう」と「ごめんなさい」を大切にしていました。わが家では、私が日本語を使い、パパとパパの家族は英語を使います。
「みかんって何?」―読めることと分かることは違う
家で私がひらがなを教えようとすると、なかなか続きませんでした。私はすぐに答えを求め、できないと焦ってしまいます。ところが、日本語学校では違いました。
「日本語で話して」と言わないことにした
日本語を話せるようになってほしい。そう願うことは、決して悪いことではありません。日本にいる家族と話してほしい。自分のルーツを知ってほしい。日本の本を読んだり、日本の文化を楽しんだりしてほしい。親がそう願うのは、とても自然なことです。
「聞く・話す・読む・書く」は違う力
言葉には、大きく分けて「聞く・話す・読む・書く」という四つの力があります。この四つはつながっていますが、同じ速さで伸びるわけではありません。
あの頃の私に、今伝えたいこと
もし、子どもたちが小さかった頃の私に会えるなら、伝えたいことがあります。
できたことを見つけて、喜んでもらっている
授業では、覚えてきた日本語の言葉を確認することがありました。十個の言葉を覚えてくる宿題を出しても、全部を思い出せるとは限りません。途中まで思い出せても、最後の一つが出てこないことがあります。
ひらがなを読めなくても、日本語は始められる
以前の私は、日本語を学ぶなら、まずひらがなを覚えることが当然だと思っていました。ひらがなが読めなければ、日本語の勉強を始められない。そんなふうに考えていたのです。
今、悩んでいるあなたへ
この本を読んでいるあなたも、あの頃の私と同じように悩んでいるかもしれません。子どもが日本語で話してくれない。せっかく覚えた文字を忘れてしまう。日本語学校へ行きたがらない。家庭学習を続けられない。ほかの家庭の子どもと比べてしまう。自分の日本語教育が間違っていたのではないかと思う。