A君は遊んでいる合間に、数字の絵本、食べ物の絵本、乗り物の絵本と3冊読みました。B君は寝る前に、動物の絵本を1冊だけ読みました。どちらの方が、あとで内容をよく覚えているでしょうか?

答えは、B君です。遊んでいる合間や、一度にたくさん読んだ絵本は、意外と記憶に残りにくいもの。脳がリラックスした状態で読んだ方が、記憶に定着しやすいと言われています。

今日腕立て伏せを100回やったからといって、明日筋肉モリモリにはなりません。10回を毎日続けることで、少しずつ筋肉がついてくるのです。

言葉が増えるのも、想像力や集中力がつくのも、感情が豊かになるのも、すべて特別な日の特別な体験からではなく、日々の積み重ねから育っていきます。

おすすめの時間は、お昼寝の前や夜の寝かしつけの時間。静かに気持ちを落ち着けるこの時間に読み聞かせを取り入れると、「静かに話を聞く」練習にもなりますし、「本を読むと眠くなる」という心地よい習慣にもつながっていきます。

読み聞かせがもたらすもう一つの効果
  • 筋肉の緊張がほぐれる
  • 心拍数が落ち着き、リラックスする
  • ママ自身のストレスをやわらげる時間にもなる

幼児期は、物事を知り・考え・判断する「知性」と、物事を深く感じ取る「感性」——この2つの根っこを育てる時期です。根っこがしっかり育っているからこそ、大きくなってから大きな花を咲かせることができます。

子供が小さいうちは、ママが選んで与えてくれるものが全て。だからこそ、ママが一緒にやってくれることを、子供は何よりも喜びます。1日のうち、無理なく続けられる時間を見つけて、少しずつ習慣にしていってください。

これは一生続けなければいけないものではありません。何か月か続けると、自然と楽になっていきます。歯磨きの習慣と同じです。そして10歳くらいになると、子供は少しずつあなたのそばから離れていきます。年齢に見合うだけのものを十分に受け取ったと感じられる、そんな日がやってくるまで、できるだけのことをしてあげてください。

『ママの日本語は、ちゃんと届いている』

がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。