大人の4人に1人が、月に1冊しか本を読まないと言われています。それでも「本を読む子になってほしい」と願うママは多いのではないでしょうか。
読売新聞社や文化庁の調査によると、大人が本を読む理由は「知識や教養を得るため」「好奇心を満たすため」。そこから「楽しみ」「本の世界の共有」「感動」「考えさせられる」といったものを得ている、という答えが多いそうです。
では子供にとって本を読むとは、どういうことでしょうか。大人の答えから考えるなら、きっと「好奇心を満たす」「楽しみ」「本の世界の共有」でしょう。
本を読まない理由として一番多いのは「忙しくて時間がない」。次に「読まなくても不便はない」「読みたい本がない」「何を読んでいいかわからない」と続きます。中高生に聞いても、順番は入れ替わりますが同じ理由が挙がるそうです。
一方で、読書が好きと答えた中高生に理由を聞くと、
- たまたま読んだ本が面白かった
- 友人に勧められて
- 小さい頃、読み聞かせをしてもらって
小さい頃に読み聞かせをしてもらった人ほど、大人になってからの読書量が多く、読解力テストの得点も高い傾向がある、という調査結果があります。読めば読むほど知識が増え、知識が増えると好奇心が刺激され、もっと読みたくなる——この良い循環のきっかけを作ってあげられるのが、子供時代の読み聞かせなのです。
何かを読むことは、全ての学習の中心です。どんな科目であっても、教科書や文字を読むことから始まります。
では、どうやって子供に「本を読むのは楽しい」と伝えられるのでしょうか。
初めて遊園地に連れて行く場面を想像してみてください。「メリーゴーランドは楽しいよ」と言葉だけで伝えても、乗ったことのない子供には響きません。でも実際に一緒に乗って「楽しい」を体験すれば、「また乗りたい」と自分から言うようになります。
本も同じです。ママが本の面白さを言葉で説明するだけでは伝わりません。実際に一緒に読んで、「楽しい」を体験させてあげることで、初めて子供の中に「本って楽しいものだ」という感覚が育ちます。
子供が1人でできるようになるまで、ママが手本を見せ、手伝いながら一緒に体験する——それを重ねることで、子供は「読書は楽しいものだ」と自然に学んでいくのです。
がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。