子どもが言葉を使い始める頃、私は「ありがとう」と「ごめんなさい」を大切にしていました。わが家では、私が日本語を使い、パパとパパの家族は英語を使います。

私は、子どもが誰かに何かをしてもらったら、「ありがとう」を伝えられるようになってほしいと思っていました。相手が英語を話す人なら英語で、日本語を話す人なら日本語で伝えられたらいい。私がその場にいないときでも、自分で感謝や謝る気持ちを伝えられるようになってほしかったのです。

絵本の中で、誰かに助けてもらう場面があれば、「こんなときは、ありがとうだね」と話しました。誰かを困らせてしまう場面では、「どうしたらいいかな」「ごめんなさいと言えるといいね」と話しました。

実際に何かが起きて、親も子どもも感情的になっているときより、絵本を読んでいる穏やかな時間の方が、ゆっくり話すことができます。

親子の間でも、何かをしてもらったら「ありがとう」と言います。困らせてしまったら「ごめんなさい」と言います。小さな子どもであっても、一人の人として気持ちを伝え合う。それは、どの言葉を使うときにも大切なことだと思います。

『ママの日本語は、ちゃんと届いている』

がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。