赤ちゃんが泣いた時、スマホを見せてあやす——そんな場面、身に覚えはありませんか?
赤ちゃんは、目に見えないところで脳をものすごい速さで発達させています。物を見る、音を聞く、そういった刺激ひとつひとつが、脳の発達を促していきます。
赤ちゃんにとって、ママの声は安全で心の安らぐ音。声の調子が嬉しそうか悲しそうかも、すでに聞き分ける力を持っています。「あー、うー」と声を出したときに、ママが「そうだね、いいね」と答えてあげる——このやりとりが、脳にたくさんの刺激を与えます。見るだけ、聞くだけでは、この効果は得られません。
赤ちゃんは、どんなおもちゃよりも、大好きなママの顔が見たいし、声が聞きたいのです。
テレビやビデオは音が出て画面が明るいので、赤ちゃんの興味を引きます。でも2歳以下では内容を理解しているわけではなく、楽しんで見ているとは限りません。画面ばかり長く見せることには、専門家からも慎重な声が上がっています。
赤ちゃんとの「会話」に迷うこともあると思います。「お腹すいたね」「おむつ替えようか」——同じ言葉の繰り返しになりがちですよね。そこに絵本を取り入れると、書いてあることを読むだけでいいので、何を言おうか悩む必要がありません。普段の生活会話にはない言葉を聞かせてあげられる、貴重な機会になります。
- 抑揚をつけた、高め低めの声の変化
- ゆっくり、はっきりとしたリズム
- 絵本のきれいな色・絵と結びついた優しい声
1〜2歳になると、運動能力がぐんぐん発達し、歩く・走る・飛び跳ねることが楽しくてたまらない時期になります。この時期に画面を見る時間が長くなると、体を動かして遊ぶ時間、おもちゃで手や指を使う時間が減ってしまいます。
また、言葉はコミュニケーションの中で初めて意味を持つもの。画面を見ているだけでは、言葉の数は増えません。人と会話するときは目を見て話しますが、いつも画面を見ていると、人と目を合わせる経験が少なくなってしまいます。
脳の発達を一番促すのは、結局のところ「ママがたくさん話しかけてくれること」。ママの声、見つめる目、スキンシップと温もりです。「嬉しかったね」「悲しいね」と気持ちを代弁してあげることで、子供は人の気持ちを想像し、思いやる心を育てていきます。これは、人とのコミュニケーションの中でしか学べないことです。
たくさん遊んだあとは、落ち着いた時間も必要です。絵本の読み聞かせという3分5分が、親子の絆を強くしてくれます。
がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。