日本語を話せるようになってほしい。そう願うことは、決して悪いことではありません。日本にいる家族と話してほしい。自分のルーツを知ってほしい。日本の本を読んだり、日本の文化を楽しんだりしてほしい。親がそう願うのは、とても自然なことです。
ただ、その願いが強くなりすぎると、いつの間にか日本語が親子の負担になってしまうことがあります。
「日本語で言いなさい」「何回教えたら覚えるの?」「どうして、こんな簡単な言葉が分からないの?」
親は子どものためを思って言っています。でも、言われる子どもにとって、日本語が「間違えてはいけないもの」「ママをがっかりさせるもの」になってしまうかもしれません。私自身が、まさにそうなりかけていました。
そこで私は、子どもに日本語を強制することをいったんやめました。
子どもが英語で話しても、私はできる範囲で日本語を使いました。英語の返事を日本語に直させることより、会話を続けることを大切にしました。
子どもたちの日本語教育を諦めた、という気持ちも少しありました。でも今振り返ると、それは諦めたのではなく、わが家に合う方法を探し始めたときだったのだと思います。
『ママの日本語は、ちゃんと届いている』
がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。