日本語の言葉だけを聞いても意味が分からないと、子どもは聞くことをやめてしまうことがあります。でも、絵本には絵があります。

「赤い鳥」と言いながら赤い鳥の絵を指せば、「赤い」と「鳥」が、目の前の絵と結びつきます。「大きなぞう」と言えば、大きな体のぞうが見えます。登場人物が泣いている場面で「悲しいね」と言えば、「悲しい」という目に見えない気持ちも、表情や出来事と一緒に感じることができます。

言葉の説明を長くしなくても、絵が意味を助けてくれます。

これは、日本語をまだあまり話せない子どもにとって、大きな助けになります。ひらがなが読めなくても大丈夫です。日本語で答えられなくても大丈夫です。子どもが絵を指したり、笑ったり、驚いた顔をしたりすれば、すでに絵本を通してやり取りをしています。

「これ、何だろうね」「大きいね」「おいしそうだね」「どこへ行くのかな」——そんな短い言葉を添えるだけでも、絵本は親子の会話になります。

『ママの日本語は、ちゃんと届いている』

がんばりすぎない日本語教育と絵本の読み聞かせについて、私自身の体験を交えてまとめました。